湿度が高い日に体が重いのはなぜ?湿度と上手に付き合う「湿の循環」という考え方

2026年08月04日 07:51

湿度が高い日に、なんとなく体が重く感じることはありませんか?


雨の日や梅雨、夏の湿度が高い日になると、

体が重い
むくみやすい
頭がぼんやりする
息苦しい感じがする
食欲が落ちる

そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
東洋医学では、このような状態を
「湿邪(しつじゃ)」の影響
として考えることがあります。

とはいえ、日本の夏は湿度が高い環境です。
湿気を完全に避けることはできません。
だからこそ大切なのは、「湿を入れないこと」ではなく、「湿をため込まない身体づくり」なのです。

「湿の循環」を意識するという考え方


湿度の高い日は、体内にも余分な水分が停滞しやすくなります。
ここで大切なのが、「湿の循環」です。
川の水も、流れが止まると濁りやすくなります。
一方で、水が適度に流れていれば澄んだ状態を保ちやすくなります。
私たちの身体も同じです。
余分な水分が巡り、必要なものは残し、不要なものは自然に排出できる状態を保つことが、湿度の高い季節を快適に過ごすポイントになります。

湿を巡らせる3つのポイント

① 脾(ひ)の働きを整える

東洋医学では、脾は食べたものをエネルギーや水分へ変え、全身へ運ぶ役割を担っています。
脾の働きが低下すると、水分代謝も滞りやすくなります。

おすすめの食材は、
山芋
かぼちゃ
にんじん
お米
大豆
なつめ

など。
冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎにも気をつけたい季節です。

② 適度に排出する


湿をため込まないためには、適度な排出も大切です。

薬膳的な観点では、
はと麦
小豆
冬瓜
とうもろこし
きゅうり
などが、余分な水分を外へ出す手助けをすると考えられています。

また、
生姜や青じそなどで、軽く汗をかくことも湿度の高い時期には役立ちます。
「たくさん汗をかく」のではなく、
「自然に巡る程度」が理想です。

③ 気・血・水を巡らせる


東洋医学では、
「気が巡れば、水も巡る」
という考え方があります。

そのため、
深呼吸
軽いウォーキング
ストレッチ
太極拳
ゆったりとした体操
なども、湿対策としておすすめです。

激しい運動よりも、毎日少しずつ身体を動かすことが、巡りを保つポイントになります。

栄養学から見ても共通すること


現代栄養学には「湿邪」という考え方はありませんが、カリウムを多く含む野菜や豆類は、余分な水分バランスを整える働きが期待されています。

また、
バランスの良い食事
良質なたんぱく質
腸内環境を整えること
十分な睡眠
なども、身体の巡りを保つうえで大切です。

東洋医学と栄養学は表現は違っても、「身体がスムーズに循環する状態を目指す」という点では共通している部分が多くありますね。

湿度とうまく付き合うことが、夏を快適に過ごす第一歩


湿気は悪者ではありません。
自然の一部であり、私たちもその自然の中で暮らしています。
だからこそ、「湿をなくす」のではなく、「湿と上手に付き合う」という視点が大切です。
食事や生活習慣を少し意識するだけでも、身体の巡りは少しずつ変わっていきます。
今年の夏は、「湿の循環」という視点から、ご自身の身体をいたわってみてはいかがでしょうか!?

まとめ


湿度の高い季節は、体調を崩しやすいと感じる方も少なくありません。
そんな時こそ、「湿を排出する」だけではなく、
「巡らせる」という視点を取り入れてみましょう。
身体には本来、自らバランスを整えようとする力があります。
その力を食事や生活習慣でやさしく後押しすることが、湿度の高い季節を心地よく過ごすための養生につながります。

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