「最近、口内炎ができやすい。」
「なかなか治らない。」
「疲れると決まって口内炎ができる。」
そんな経験はありませんか?
口内炎というと、ビタミン不足や疲労、ストレスを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろんそれらも大切な要因ですが、東洋医学では「胃腸の状態」にも注目します。
特に湿度が高く、冷たいものを口にする機会が増える夏は、胃腸に負担がかかりやすい季節です。
今回は、東洋医学の視点から、口内炎と胃腸の関係についてご紹介します。
東洋医学では、脾(ひ)と胃(い)は食べ物を消化し、身体に必要なエネルギーへと変える大切な役割を担っています。
そして、脾・胃は五行では「土(ど)」に属し、「口」や「唇」と深い関わりがあると考えられています。
そのため、
口内炎
唇の荒れ
口角炎
口の粘つき
味覚の変化
などは、胃腸からのサインとして現れることがあります。
身体は、不調をさまざまな形で教えてくれているのかもしれません。
前回の記事でもお伝えしたように、夏は湿度が高く、東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」の影響を受けやすい季節です。
さらに、
冷たい飲み物
アイス
冷房による冷え
食欲の低下
暑さによる疲労
なども重なることで、胃腸の働きが弱くなりやすくなります。
すると消化機能のバランスが崩れ、身体の中に熱や湿がこもりやすくなります。
この熱が口まで上がることで、口内炎として現れると東洋医学では考えられています。
東洋医学には「胃熱(いねつ)」という考え方があります。
これは、胃に熱がこもっている状態です。
例えば、
甘いものを食べ過ぎる
辛いものが続く
お酒を飲み過ぎる
食べ過ぎる
睡眠不足が続く
こうした生活が続くと、胃に熱がたまり、口内炎や歯ぐきの腫れ、口臭などにつながることがあります。
もちろん、すべての口内炎が胃熱だけで説明できるわけではありません。
ストレスや睡眠不足、心身の疲労など、さまざまな要因が関わります。
東洋医学では、「どこか一つだけが悪い」と考えるのではなく、身体全体のバランスをみることを大切にしています。
口内炎ができたときは、患部だけでなく、胃腸にも少し意識を向けてみるのもおすすめです。
例えば、
よく噛んで食べる
冷たいものを摂り過ぎない
甘いものを控えめにする
暴飲暴食を避ける
十分な睡眠をとる
こうした小さな積み重ねが、胃腸を休ませ、身体全体のバランスを整えることにつながります。
東洋医学では、心と身体は切り離せないものと考えます。
忙しい毎日が続くと、食事を急いで済ませたり、休息が後回しになったりすることもあるでしょう。
そんな日々の積み重ねが、胃腸への負担となり、口内炎というサインとして現れているのかもしれません。
口内炎ができたときは、「早く治さなきゃ」と思うだけでなく、
「最近、胃腸は頑張りすぎていなかったかな?」
そんなふうに、自分の身体へ優しく問いかけてみる時間も大切なのではないでしょうか。
口内炎は口の中に現れる症状ですが、東洋医学では身体全体のバランスが影響していることも少なくありません。
当店では、オステオパシーの考え方をもとに、ソフトタッチによる内臓へのアプローチも取り入れています。
強い刺激を加えるのではなく、身体に負担の少ないやさしい手技で、五臓六腑を含めた心身全体のバランスを整えることを目指しています。
身体は本来、自ら整おうとする力を持っています。
その力が発揮されやすい状態へ近づけるよう、お一人おひとりのお身体に合わせた施術を心がけています。
口内炎だけでなく、「なんとなく疲れが抜けない」「胃腸の調子が気になる」「季節の変わり目に体調を崩しやすい」といったお悩みについても、お気軽にご相談ください。
口内炎は、口の中だけの問題ではなく、身体全体からのメッセージであることがあります。
特に夏は、湿度や暑さ、冷たい飲食物などによって胃腸が疲れやすい季節です。
胃腸をいたわることは、口内炎だけでなく、疲れにくい身体づくりや健やかな毎日にもつながっていきます。
毎日の小さな養生を積み重ねながら、心にも身体にも少しずつ「余白」をつくっていけるといいですね。
症状は身体が教えてくれる小さなサイン。
今回お話した口内炎もその一つかもしれません。
不調だけを見るのではなく、その背景にある心や身体全体のバランスにも目を向けることで、新たな気づきが生まれることがあります。
当店では、一人ひとりが本来持っている健やかさを大切にしながら、心と身体に少しずつ「スペース(余白)」を取り戻していけるよう、お手伝いしています。
毎日をもっと心地よく、自分らしく過ごすために。
身体からのサインに、少しだけ耳を傾けてみませんか。